第53回日本周産期・新生児医学会

会長挨拶

 このたび、第53回日本周産期・新生児医学会学術集会会長を務めさせていただくことになりました昭和大学医学部小児科学講座 板橋 家頭夫です。学術集会はパシフィコ横浜会議センターにて2017年7月16日(日)~18日(火)に開催されます。
 今回のメインテーマは「周産期医療の進歩は何をもたらしたのか」といたしました。周産期医療はここ30年間で劇的に進歩いたしました。出生前診断や胎児治療、人工肺サーファクタント補充療法、ECMO、一酸化窒素療法、脳低体温療法、新規人工換気法など枚挙にいとまはありません。さらに今後は再生医療や遺伝子治療なども加わりさらなる進歩が期待されます。しかし、これまでの周産期医療の進歩がどのようなアウトカムにつながったのかについて、とくに長期的予後の視点では必ずしも十分ではなく、ひとたび立ち止まって検証することが重要であると思われます。さらに、今後新規医療技術を導入するにあたっては倫理的問題や経済的問題を踏まえてコンセンサスを得る必要があります。
 周産期医療の進歩は、ハイリスク妊産婦・ハイリスク新生児をターゲットとしてきたのは当然のこととはいえ、一方では医学的なリスクの低い妊産婦や新生児のケアが社会環境の変化に十分に追従できていないことは否定できません。その端的な例が、早期母子接触や母子同室、母乳哺育などに関する混乱です。今回の学術集会では、これらの点についても取り上げたいと考えております。
 今回の学術集会では、一般演題についてはポスター発表を多く取り入れるとともに、討論の時間帯には他のプログラムを並行させず、多くの会員の方々がポスター会場で討論に参加できるようにいたしました。また、一部のポスター発表演題につきましては、討論の時間帯前に短時間の口頭発表も設けております。会場となるパシフィコ横浜会議センターは、たびたび本学術集会会場として利用されており、会場周辺の観光スポットについては熟知されている会員の方々も多いと思います。それだけに、今回は是非会場にいていただき、各プログラムで討論に加わっていただければ幸いです。
 なお、学術集会の2日目に、パシフィコ横浜会議センターにて第10回日本蘇生科学シンポジウムが並行開催されますので、会員の皆様もご参加ください。
 多数の会員の皆様のご参加と演題の応募をお待ちしております。

平成28年10月吉日
昭和大学医学部小児科学講座 教授
板橋 家頭夫

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